俳優・宮下貴浩と劇作家・私オムによるプロデュース公演が10作目に到達し、第10回記念舞台『許溶のとき -kyoyō no toki-』が12月10日、東京・新宿のシアターサンモールで開幕しました。公演は12月21日まで全13ステージを予定し、前売券は全席指定税込8800円(当日券はプラス1000円)。販売開始後から完売回が相次ぎ、12月19日13時開演回の追加公演が決定するなど、高い関心が集まっています。
作品は、誰もが知る大企業「三田グループ」の創業一族が、一族法要の場で過去の惨劇と向き合うミステリー。創業者・三田宗一郎の23回忌と、その長男・宗慶の7回忌に集まった親族の前に、20年前の事件を追うルポライターが現れ、さらに一族の身体の一部に硫酸がかけられる連続事件が発生します。血筋に縛られた一族が、祖父と曽祖父の残した「血と憎しみ」の秘密を解き明かしていく構図で、「許しを乞え、溶けるまで」というタイトルの意味が物語の核となります。
脚本・演出を務める私オムは、2018年から毎回オリジナル戯曲で公演を重ねており、今回は「宮オム作品史上もっとも深みのある作品」と位置付けます。上演時間は休憩なしの約2時間10分で、静かな会話劇をベースにしながらも、謎解きの要素を随所に配置。定本楓馬、赤澤燈、稲垣成弥、松田昇大、横山涼、安里勇哉、高崎翔太、宮下貴浩、糸川耀士郎らが、三田一族とその周辺人物を立体的に描き出します。
第10回記念として、本公演期間中の12月16日には特別イベントも実施。既存作に登場したキャラクター同士が作品の垣根を越えて共演する約20〜30分の書き下ろし短編上演やトークコーナーを組み合わせた内容で、2公演とも会場チケットの一部完売を受けて生配信も行われます。継続的な「宮オム」シリーズの人気が、オンライン視聴の導入という新たな展開を促した形です。
今後は本公演の観客動員と配信視聴の反応によって、シリーズの次回作やスピンオフの企画が進む可能性があります。家族と企業を題材にしたミステリー作品は社会問題とも結び付きやすく、今回の「血筋からの解放」というテーマが、2026年以降の新作にもどう反映されるかが注目されます。
【公演情報】
宮下貴浩×私オム プロデュース 第10回記念公演
舞台『許溶のとき -kyoyō no toki-』
公演期間:2025年12月10日(水)~12月21日(日)
劇場:シアターサンモール
住所:東京都新宿区新宿1-19-10 サンモールクレスト B1F
料金:前売8800円/当日9800円(全席指定・税込)
【イベント情報】
宮下貴浩×私オム プロデュース 第10回公演記念イベント
開催日:2025年12月16日(火)
開演時間:15:00/19:00
会場:シアターサンモール
内容:書き下ろし短編上演+トークイベント、生配信あり(詳細は公式サイト)
【公式情報】
公式HP:https://www.ruby-parade.com/lp/miyaomu10/
公式X:https://twitter.com/miyaomu
チケット購入:https://confetti-web.com/@/miyaomu10
source: PR TIMES
